3.11とEL BRANCA SENDAI ARAHAMA
明日は3月11日。東日本大震災から9年が経つ。
被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
我がクラブの活動も去年の3月11日が初めてのスクールであった。
私たちのクラブ名にある
「仙台荒浜」
という地名。
我がクラブが活動している仙台市若林区にある地名であり、仙台市唯一の海水浴場が存在した街であり、東日本大震災の津波によって壊滅した街だ。それが僕の故郷だ。
今でも思い出すとぞっとする。震災当日の夜、家にはもちろん帰れず、停電の為テレビも見れず、全く状況の分からない中、唯一の情報源であるラジオから聞こえた。
「仙台荒浜の海岸に200人の遺体が打ち上げられている模様。」
これが最初の犠牲者を発表したニュースの記憶がある。
それ以来、「仙台荒浜」と聞くと、あの時の気持ちがすこし戻ってきてぞっとする。
行くことも、聞くことさえもほぼ無くなった「仙台荒浜」。
聞くと思いだすのは震災のこと。
変えるのは僕たちだ。
「仙台荒浜」と聞いたらエルブランカだと。
素晴らしいサッカークラブがあると。
胸を張って言える、明るく言える、笑顔になれるワードにするんだ。
ポルトガル語で
勇気 BRAVO
希望 ESPERANCA
を合わせたBRANCAだ。
サッカー通して勇気と希望を与えるんだ。
去年のスクール始動に続き、2020年度始動のジュニアユースチームはその大きな一歩だ。
9年たった現在、コロナウイルスの影響によりまた少し似たような状況にある。
でも、少し考えると全然違う。
あの時いつからサッカーしようなんて考えられなかった。
生きているだろうか?
何を食べようか?
どこに住むのだろうか?
ものはどうしようか?
学校通えるのか?
あの時失った「当たり前」に比べたら、、、
あの時あれだけ感じた「当たり前」のありがたさを少し忘れてしまっていたのかもしれない。
当たり前に感謝して、現在出来ることをしよう!
出来ることはあるはず。
リフティング?ドリブル?、、、
話は少しそれたが、チーム活動の始まりによってチーム名はまた一段と大きな意味を持つ。
「仙台荒浜」
悲しみの言葉ではなく、勇気と希望の言葉にするために。
あの時も現在も、多くの人に支えられている。
感謝は行動に。
明日は私たちにとって特別な日だ。
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